◇金大統領と金総書記、抱き合ってから別れる――大統領が帰国
【ソウル2000年6月15日】 13日から始まった南北首脳会談の日程を終
えた韓国の金大中大統領は15日16時20分過ぎ、朝鮮民主主義人民共和国
(北朝鮮)の平壌・順安空港から専用機で帰国の途についた。空港には
金正日・朝鮮労働党総書記(国防委員長)が見送りに現れた。両首脳は、
赤やピンクの造花を振り見送る市民に囲まれながら赤いカーペットの上
を専用機まで歩き、タラップの下で抱き合い握手した。金正日総書記は
金大中大統領一行に向かって何度も手を振り、別れを告げた。
日経ニュース
◇韓国、南北国境鉄道再建を提案へ――金大統領、午後に帰国
【ソウル2000年6月15日=山口真典】 韓国政府は15日、金大中大統領
と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日労働党総書記が14日に署
名した南北共同宣言に基づいて、南北間の協力事業を北朝鮮側に提案す
る方針を決めた。具体的には南北国境付近で途絶えている鉄道路線の再
建や軍事直通電話の開設などが柱。金大統領が帰国した後の16日に閣議
を開き、具体策を協議するため南北当局間協議の開催など準備作業を推
進するよう指示する。
南北国境をまたぐ鉄道の京義線は、1950年にぼっ発した朝鮮戦争をき
っかけに 山(韓国)―鳳東(北朝鮮)間が約半世紀にわたり断絶した
まま。再建すればソウルから平壌を通って中朝国境の新義州まで鉄道路
で結ばれることになり、北朝鮮西部地域の活性化だけでなく、北朝鮮を
通じて韓国と中国北東部の交易拡大にも寄与する。
軍事直通電話の設置は偶発的な軍事衝突を防ぐのが目的だ。さらに日
韓両国が共催する2002年のワールド杯サッカーの南北分散開催や統一チ
ームの結成、板門店の南北連絡事務所の機能の回復、北朝鮮への投資に
向けた優遇措置なども盛り込む。
韓国側は北朝鮮との当局間対話を早期に開いて、これらの提案を実現
していく。
韓国政府は15日、今回の共同宣言署名について「両首脳の歴史的な決
断であり、朝鮮半島の平和と北東アジア地域の安定に寄与するものだ」
と意義を強調。外交通商省は潘基文次官が日本、米国、中国、ロシアの
4カ国の駐韓大使に今回の結果を説明した。さらに外交筋によると、韓
国政府は日米両国への説明のため近く特使を派遣する方針にしている。
金大統領は15日昼、金総書記とともに昼食を取った後、大統領専用機
で空路帰国。ソウル空港(軍用空港)で到着声明を発表し、国民に今回
の訪朝結果について理解と協力を求める予定である。
日経ニュース
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