◇加産ナタネに遺伝子組み換え種子が混入――欧州向け輸出
【ロンドン19日=大西康之】英・スウェーデンの医薬大手、アストラ
ゼネカなどが出資するオランダの種苗会社アドバンタがカナダで生産し、
1999年に欧州に輸出したナタネ種子の中に、遺伝子組み換え(GM)
種子が混入していたことが18日、明らかになった。輸入した各国の農家
は混入を知らず、すでにこれらの種子を作付けしている。各国の環境団
体は批判の声を上げており、フランスのボワネ環境相が「作付けしたナ
タネ畑は廃棄すべきだ」と発言するなど、欧州で波紋が広がっている。
GM種子が混入したナタネ種子は英国、フランス、ドイツ、スウェー
デンに輸出された。アドバンタによると混入率は1%未満という。欧州
各国はGM作物の商業栽培を原則として禁じているが、4カ国とも昨年
から農家がGM混入種子を作付けしている。
スウェーデンの農業省は19日、GM種子が混入したナタネ畑を廃棄す
ることを勧告した。さらに専門家の分析を待って対応を最終決定する。
英政府は「混入量が微量なので環境や人体への影響はない」としている。
これに対し英環境団体、地球の友は「非GM食品を望む消費者が意図
せずGM食品を買うことになる。政府は農家に廃棄を命じたうえで、補
償すべきだ」と反発している。
(2000. 5.19)
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