Special Solo Interview
LINA
1日1日大人になってる気がする。
“昨日より今日、今日より明日”って
「みんなにこう言ったら笑われたんですけど、私、1日1日大人になっ
ているような気がするんですよ。たとえその時に得たものがなくても、
とくに吸収したっていうのがなくても、ただ過ごしただけで作日より今
日のほうが大人になってる気がするんです」
日々の気持ちの積み重ねが大きい。
「うん、それはすごく感じるんですよ」
それはなんとなく思うんですか?明確に?
「欲みたいなのが出てくるんですよ、いつも。たとえば雑誌の仕事を
して写真を撮ったり、レコーディングをしたりしますよね。それを次
の日に振り返って考えると“もうちょっとこういうふうにすれば、も
っとよくなったのに”とか。だからいつも“昨日より今日、今日より
明日”っていう」
反省しながら前に進んでる感じ。でも、それは後悔ではないしょ?
「うん、後悔ではない。その場ではその時のペストを尽くしてやって
るんだけど、現場では“よし!”って思っちゃうんだけど、次の日に
なると“いや違う”って思っちゃう」
それは笑われるようなことではないじゃない。
「ううん、みんな笑ったの。で、いつも仕事の話とかをみんなでして
る時“そうだよね、りっちゃんは1日1日大人になってるような気が
するんだもんね”って茶化されるんです」
でも、形として見えないものですごく大事なものってあると思いま
すけどね。
「うん。自分が大きくなってるのって……あまり見えないところで大
きくなってるような気がする。“目に見えて大人になってる”とはあ
まり思ったことない。でも昔よりは成長してるなっていうのは感じる
んですよ。成長しなきゃいけない、っていう意識はすごく強いかもし
れない」
そう強く思い始めたきっかけってあるんですか。
「やっぱりMAXだけでお仕事するようになって、“ひとりずつちゃ
んとやっていかなきゃ”と」
自立しなきゃ、っていう気持ち。
「そう。それはいつも思うんです。4人いるとやっぱりどこかでみん
なに頼っちゃうじゃないですか。でも、いずれひとりになる時が来る、
って考えると、自分だけでやっていけるように頑張らなきゃってそう
いう準備をしてみよう、ってそうなった時に、今まで吸収してきたこ
ととかやりたかったことを全部出したいなっていう」
LINAさんにとって“ホントに形になって見える時”っていうの
は、たぶんそういう時なんでしょうね。ひとり立ちした時というか。
「私、沖縄にいた時“ひとりでも生きていけるようになりたい”って
ずっと思っていたんですよ。女の人って好きな人ができて、その人と
家庭に入ってってなるけど。私は男の人がいなくても、誰の力を借り
なくても生きていけるようになりたいって。もしかしたら出会いがあ
るかもしれないけど、でも“自分のことは自分で”って。わがままな
んですよ(笑)」
自分の中に自分に対する決定権はすべて持っていたい、という。
「そうそう。人から指図されるのも苦手だし。だから、最終的にはな
んでも自分で決めてるかも。それだから、たとえ間違ってたり、失敗
したりしても、それは後悔にはならないんですよ」
以前、雑談してた時に“自分のことをあまり人にわかられたくない”
って言ってたこと覚えてます?
「覚えてます覚えてます」
それはどこかにあります?つねに。
「あります。自分の気持ちをあまり人に伝えたくないっていうのは。今
はちょっとずつ言えるようになってきてはいるんだけど、前は全部隠し
てた。なんかねえ……昔は嫌なことがあったりとかすると全部日記に書
いていてたし」
出しちゃいけない、とか思ってたわけではないんでしよ。
「いけないとは思ってない。仕事上でのことは言えたし。でも、そのも
っと奥の…たとえば“寂しい”とか“悔しい”とか、そういうのは言え
なかったです」
すごく個人的なところにある感情。
「そうそう、そういうの。それと、頑張ってる姿とか努力してる姿も見
せたくないんですよ」
で、日記に書いて。
「けっこう暗いんですよ(苦笑)。全然そんなことしないイメージあり
ます?」
いや、実はちょっとずつ印象が変わってるんですけどね、LINAさ
んに関しては。でも、自分で思う?“暗い”って。
「思う時もある。ひとりでいるのがけっこう好きなんですよ。最近はク
リスマス前だから“優しさとか温もりがほしい”とか“寂しいな、彼が
欲しい”とかも思うんだけど、家でひとりで音楽聴きながら、その寂し
さを感じたり“温もりが欲しいな”って思ったりするんですよ、今は」
あー!ハイハイ。
「“私ってせつない。なんでこんなにせつないんだろう”って思う、そ
のたそがれてる自分がけっこういい戚じで(笑)、最近は」
自分の世界に浸る傾向が強まってきてしまった。
「だぶん。でも……変わってないのかも。昔からひとりでいるのも好き
だったし、何か考えてるのも好きだったし。“なんで車って動いてるん
だろう?”“あのビルっていつからこういうビルになったんだろう?”
とかひとつ考え始めるとキリがないんですよ。不思議に思うことがある
と、そればかり考えてたり」
疑問とか不思議がいっぱい?頭の中は。
「うん。自分に対しても。自分はホントはどういう性格なんだろう?と
思っちゃう。でも昔よりは落ち着いてきたかもしれない。昔は波が荒く
て…うれしかったり、ブルーだったりの段差が激しかった」
あの、LINAさんってキャラクターを説明される時に“天然ボケ”
って言われ方が多いでしょ。
「多い多い(笑)」
で、見てると確かによく転んでたりとかするんだけど(笑)、基本的
にそうじゃないじゃないかとも思うんですよ。どこかキッチリと頭の中
で計算してて、それを外に出してる感じがすごくする。
「ハハハ。最近それ、言われるんですよ。“実は計算してるでしょ”っ
て。でも計算する頭なんて持ってない(笑)」
いや、そういうことじゃなくて。いちばんわかりやすい例でいうと、
撮影の時に横で見てると、カメラの前に立った瞬間にもう全然違う。
「え、そうですか?そうなのかな……」
なんかね、勝負してる感じがすごくある。
「はー。自分では全然わからないです」
カメラマンの世界に寄っていく人って多いじゃない、指示を受けな
がら。そうじゃなくて自分の世界のほうに引き寄せていこうとしてる
感じ。
「う−ん……写真では違う自分を見せたいな、っていうのは確かにあ
りますよね。自然な自分を見せたいっていう時もあるんだけど、“ま
た違うカッコいい部分とかを撮ってくれたらうれしいな”と思うんで
すよ。だから、“歌って踊って”っていう形でずっとやって行きたい
のはもちろんなんですけど、ファッション関係の写真のお仕事にも憧
れていて…そういうこともやってみたいな、とも思ってるんです」