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大みそか恒例の「第49回NHK紅白歌合戦」
(午後8時スタート、NHKホール)の出場歌手(紅白各25組)が'98.12.25、
東京・渋谷の同局で発表された。今年は初出場が6組と昨年(12組)から半減、
代わりにカムバック組が10組と昨年と16組が入れ替わった。ヒット曲が少な
かった今年を象徴するように、民放番組から誕生したモーニング娘。、ポケット
ビスケッツ&ブラックビスケッツスペシャルバンドが初顔で新風を送り込む。
曲目は12月上旬、曲順は中旬に発表される。
(写真=ポケットビスケッツの左からウド鈴木、内村光良、千秋、
ブラックビスケッツのビビアン・スー、南原清隆、天野ひろゆき)
初出場を決めたポケビ&ブラビの6人のはしゃぎぶりは異様
だった。会見場に現れると、ブラビのリーダー南原清隆(33)が、「最初で最後
ですから、笑わしにかかりますよ。本当は白組出場を目指してましたが、紅組でも
十分です」と話し、ポケビの内村光良(34)とともに、「頑張るぞ、ウォー!」
と雄たけびを上げた。
ポケットビスケッツ、そしてブラックビスケッツはともに民放の日本テレビ
「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(金曜午後7時58分)の番組内で誕生
したグループだ。それだけにNHKの看板番組の紅白に出場できるとは思っていな
かった。日本テレビでも「番組にとっては光栄なこと。視聴率も相乗効果が見込め
ますね」と歓迎ムードに包まれた。
歌手としての実績はある。ポケビは1996年(平成8年)にデビュー。同年
11月発売のセカンドシングル「YELLOW YELLOW HAPPY」は
130万枚のヒットとなった。一方のブラビはデビュー曲「スタミナ」がヒット
チャートの上位にランクされた。「ウリナリ」ではライバル関係だった両グルー
プだが、紅白で初めて“合体”する。
ポケビ&ブラビと同じく、テレビ東京「ASAYAN(あさやん)」(日曜
午後9時)の番組企画からデビューしたモーニング娘。。出場決定の知らせを
仕事先で聞くと、メンバー8人で泣きながら抱き合って喜んだ。こちらも今秋
発売のサードシングル「抱いてHOLD ON ME!」が、音楽情報誌オリコン
のヒットチャートで初登場1位にランクされる人気ぶりだ。
最年長のリーダー中沢裕子(25)らメンバー8人は100人近い報道陣を前に
緊張ぎみだったが「本番ではモーニングらしさを出したいです」とニッコリ。
近年紅白の視聴率は頭打ち状態。ポケビ&ブラビ、モーニング娘。が出場を決め
た裏には、今年は強力なヒット曲もなく、民放のパワーも借りて高視聴率を獲得し
たい、というNHKの狙いも込められているようだ。
昨年の紅白を最後に産休に入っていた安室奈美恵(21)が、
大みそかの紅白ステージで1年ぶりに復帰する。都内の自宅で出演決定を聞いた
安室は「新しい安室奈美恵をお見せできるようにがんばります」とコメントした。
復帰の舞台は中盤最後の「中トリ」が有力。昨年のレコード大賞受賞曲「CAN
YOU CELEBRATE?」を歌う。
森進一(51)が連続出場31回の新記録を作った。この日、 大阪市内で来年2月の大阪・劇場飛天の制作発表の席で知らせを受けた。「心配 していたのですが、これでホッとしました。うれしいです」と笑顔。「島倉千代子 さんの記録(30回)を抜けることになりました。ベテランといわれても歌手を やっている以上、(紅白には)出たいものですよ。今年も、より新鮮な気持ちで 臨みたい」と喜びを語った。
デビュー曲「長い間」がミリオンヒットで初出場のKiroro(キロロ
)
今年はいろいろとすごい年で、出場できて光栄です。沖縄の家族みんなが喜んでます
(玉城千春)。全国で放送が見られるので、自分たちが頑張ってる姿を、おばあちゃんにも
見てもらえてうれしいです(金城綾乃)。
(写真=Kiroroの玉城千春(左)と金城綾乃)
このような大それた番組
に出られるとは思いもよらなかったので、出場決定を聞いた時はボーッとしてました。
でも幸せです。いい親孝行ができると思いました。メンバーは心の中で炎を燃やしています。
ハッスルして頑張ります。
選考経過 今年は初出場が6組と少なく、復帰組が10組と多かった。
川中美幸、田川寿美、山本譲二ら演歌勢が着実にヒットを飛ばした。島田源領芸能番組部長も「
中堅歌手の踏ん張りが目立った。きちんと着実に音楽活動を行った結果です」と評価した。
ポップス、ロック勢に押されていた演歌勢の復活を感じさせた。一方、白組が最多出場35回の
北島三郎から8回の前川清まで、ほとんど昨年と顔触れが変わらないのに対し、紅組は卒業宣言
した都はるみのほか、ドリカム、森高千里ら回数を重ねていた歌手が選に漏れた。また、サザン
オールスターズはデビュー20周年ということでNHK側も出演要請したが、最終的に桑田佳祐
が「今年は家族と過ごしたい」と辞退した。ベスト盤500万枚を売り上げたB’Z(ビーズ)
も「年末はオフ」と出場を見送った。今年もNHK放送文化研究所が行った全国3600人を対象
にしたタレント調査などを参考資料として、選考が行われた。