◇日本近代西洋医学の父・ポンペの講義録見つかる――松江市
幕末に長崎で医学校を開き、「日本近代西洋医学の父」と称されるポ
ンペ・ファン・メーデルフォールト(1829-1908年)のオランダ語の講
義録を、松江赤十字病院(松江市)が所蔵していることが分かり、執筆
者がだれなのか関係者の間で話題になっている。
11月には、オランダ・ライデン大の日本近代医学研究の専門家が松江
市を訪れ、講義録の執筆者や内容を鑑定する。
同病院によると、ポンペの講義録はオランダ語で書かれた化学や物理
学、薬理学など計六冊。洋紙で所々にペンで書き込みや線が引かれてお
り、化学書の1冊の巻末ページには「1859年4月20日 出島にて」と記
されている。
6冊は解体新書など江戸後期から明治にかけての医科学書約500冊の
中から見つかり、巻末に松江藩の蔵書であることを示す「雲藩図書」の
印が押してある。
同病院庶務課の森脇美智子医療情報係長は「藩主が江戸藩邸で購入し
、前身の松江公立病院を経て、赤十字病院に引き継がれたのではないか
」とみている。
ポンペに詳しい長崎大医学部の相川忠臣教授(生理学)は「ポンペの
オランダ語の講義録は数少なく貴重。執筆者は日本人か、オランダ人か
、あるいは本人なのか。鑑定結果が楽しみだ」と話している。
〔2000. 8.14 共同〕
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